松下産業機器は、視覚障害者などが身の回りの品物を声で識別するための携帯型の情報機器を開発した。IC(集積回路)チップを埋め込んだ札(タグ)を使って、手触りでは分からない袋の中身なども分かるようにした。
最初に機器本体をタグにかざしながら、品物の中身を録音すれば、2回目からは機器をタグにかざすだけで録音内容がスピーカーから再生される。 手触りでは中身の区別がつかない医薬品や飲料の他、飲食店などでも外国語でメニューを録音し、タグ付きのメニュー表と一緒に機器を外国人客に示しながら注文を取る、といった使い方も考えられる。
機器は発売時点でたばこの箱サイズまで小型化され、1セット5万円台で来年3月から発売される。
(読売新聞/9月6日) |