身の回りの用具が体の障害に合わず、使い勝手が悪い。そんな不具合を改良するサービスを北九州市福祉事業団が運営するリハビリ工房(小倉北区)が手がけています。利用者負担は材料費だけという使いやすいサービス。
工房は1999年10月、市テクノエイドセンター内にオープン。作業療法士や義肢装具士が常駐して相談を受け付ける。車いすやシャワー用のいす、蛇口の柄の延長、ベッド用棚など様々な用具の改良を手がける。障害の程度や介護者の介助技術などを考慮し、必要があれば家庭を訪れて現状を確かめる。
リハビリ工房は月1回、自助具の実技講座を開催。はさみを固定して片手で使えるようにするなど、障害があっても身の回りのことをこなせるための道具づくりを学ぶ。最近は講座の日以外にも「工房を使わせて欲しい」と訪れる人がいるなど地域に根付いてきました。
(10月7日/朝日新聞より) |