1日5千人以上の乗降客がある駅で、車いすの人らが駅の入り口からホームまでエレベーターやスロープなどを利用し、スムーズに乗り降りできるよう段差を解消しているのは3分の1にとどまっていることが国土交通省のまとめで分かりました。政府は2010年までに5千人以上規模の駅については身障者用トイレの整備なども含めてすべてバリアフリー化する目標を立てているが、東京の地下鉄などの段差解消が遅れがちで目標達成は微妙な情勢。
段差の解消率のトップは仙台、福岡の両市営地下鉄で、それぞれ16、18駅すべてを整備。JR6社では解消した駅の数は東日本の128駅が最多で解消率は27%。ほか北海道が9駅(30%)、東海が22駅(27%)、西日本が79駅(28%)、四国が3駅(43%)、九州は7駅(11%)。
解消率が最も低いのは東京の営団地下鉄で4%(6駅)、都営地下鉄も5%(5駅)。都心部の地下鉄は、複数路線が上下に入り組み高低差も大きく、エレベーターなどを設置するスペースも限られるため整備が難しい。
(10月3日/秋田魁新報より) |