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(スポーツ)
電動車いすサッカーが熱戦
 電動車いすを使用している障害を持つ人々が楽しめるスポーツ「電動車いすサッカー」の日本選手権がこのほど、ワールドカップ決勝会場となった横浜国際競技場に隣接する障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で行われ、全国から予選を勝ち抜いた16チームが熱戦を繰り広げました。

 電動車いすサッカーは、車いす前部に車のタイヤを半分に切ったバンパーを取り付け、直径50センチの大きなボールを押してゴールに入れる競技。バスケットボールコートを使用し、1チーム4人で、GKはいない。カナダで行われていたパワーサッカーという競技をアレンジしたもの。

 電動車いすに乗っている人なら性別や年齢、障害の程度に関係なくプレーできる点が大きな特徴。競技人口は年々増え、チーム数も増加。8回目を迎えた今回は全国から48チームが予選に出場。大会には元日本代表監督の岡田武史さんも来場し、「勝つためにベストを尽くしてください」と激励しました。

 試合は車いす同士がぶつかり、きしむ音が響く激しいもの。手足が動かないため操作レバーをあごで動かしたり、人工呼吸器をつけてプレーする選手も。

 大会事務局の高橋弘関東ブロック電動車いすサッカー連絡会会長は「電動車いすに乗っているのは障害の重い人が多く、介助に頼ることになりがちだが、コートに入れば主体性が出てくる。今まで知らなかった人にもやってもらいたい」と魅力を話しています。

(10月22日/読売新聞より)


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