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床上70センチまで持ち上がる
電動車いすを開発
 「車いすだと目線が低くて鑑賞しにくい」。車いすを利用する人から島根県立美術館に寄せられた声をきっかけに、昨年、人が立った目線まで上がる電動車いす「リフティ・ハイ」(63万円)が開発されました。手押しタイプの「リフティ・ツー・ハイ」(39万円)とともに美術館などのバリアフリーに一役買っています。

 キシ・エンジニアリング(島根県出雲市)では3年前、モーターで座席が床面近くまで下がる電動車いす「リフティー」を開発。ひじ掛けに取り付けたコントローラーで座席を上下でき、床に座った状態から独りで車いすに乗ることができます。「車いすから、独りでこたつに入ることもできる」とPRし、これまでに全国で約250台が売れました。

 座席が床面から高さ70センチまでを上下する新しい2機種には、注文生産で対応しています。

 福祉機器は障害や体形に合わせた調節が必要で、一つの仕様では対応できない難しさがあります。

 「福祉機器の分野で商品化されていなくてニーズの高いものは多い」。車いすのまま乗り込めて、運転できる電気自動車を現在開発中で、来年の生産開始を目指しています。

(12月12日/朝日新聞より)


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