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(自立支援)
「外の世界で生きたい」
重度障害者自立への思い
 重い障害がある人は施設か病院で暮らすしかないという常識を覆すように、米国で生まれたのが「自立生活運動」である。その実現へ向けて、施設や親元を離れる障害者が増えている。障害者自身が支援サービスの担い手になる「自立支援センター」も全国に広がった。

 札幌市の女性Sさん(41)は、進行性の筋萎縮症だ。自力呼吸が難しく12歳で人工呼吸器をつけ、20歳代後半まで病院や施設で過ごした。周囲の反対を押し切り、病院を出たのは27歳の時だった。アパートを借り、看護士の友人に頼み、ボランティアを募った。6年後、車いすの仲間3人で「自立生活センターさっぽろ」をつくり、ヘルパーを雇用して介助サービスなどを始めた。現在スタッフは26人。介護保険と障害者支援費のサービスも提供。Sさんの姿に動かされて多くの障害者が施設を出た。

 今、Sさんは車いすを寝たまま乗れるよう改造してくれた恋人の男性と、養子に迎えた2歳の女の子と共に暮らしている。
(2003年12月24日/朝日新聞)



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