北広島市内の建築士が介護や障害などで住宅改築が必要となった人の相談に無料で応じる「住宅改善支援チーム」が本格的に活動を始めました。住宅の専門知識を福祉に役立ててもらうのが目的。同チームは「専門家の支援を受けることで、生活の質が豊かなってもらえれば」と話しています。
チームのメンバーは十三人で、全員が北海道建築士会北広島支部の会員。高齢化社会を迎え、バリアフリーへの改築需要は高まっているが、悪質業者によるトラブルも多いことから、「安心して相談してもらえる窓口を」と、今年五月から準備を進めてきた。
活動はすべて無償のボランティア。寄せられた相談はメンバーが複数で担当し、それぞれが意見を出し合い、よりよい改築方法を話し合う。施行前だけでなく、途中や後も現地を点検し、工事が適切に行われたかも確認する。
リーダーの上野聰志さん(59)は「仕事を引き受ける前提ではない。無料で相談を引き受けることで、自分たちも介護や福祉の知識を学ぶことができる」と話す。相談を依頼する側にとっては、相談相手が請負業者ではないので必要以上の改築などを薦められることがなくなるメリットもあるという。
(10月28日/北海道新聞より)
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