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(UD)
障害者トイレ機能が多様化
人口肛門の人、高齢者、乳幼児連れも快適に
 駅や商業施設にある障害者トイレの設備が充実してきています。

 車いすの人だけでなく、人口肛門をつかっている人、高齢者、乳幼児連れの親子など、だれでも利用しやすいように工夫されています。「多目的トイレ」や「だれでもトイレ」などと名付けられています。

 東京都千代田区のドコモショップ丸の内店は、障害者が使いやすい多目的トイレを新設しました。洋式便器の後ろには寄りかかることのできる背もたれ、座ったまま手が洗えるように便器のそばにはミニ手洗い器、大人が横になれるサイズの簡易ベットもあり、着替えなどにも利用できます。
 障害者向けというと車いす利用者のトイレをイメージしがちですが、障害の内容は様々です。このトイレには、人口肛門・人工ぼうこうを使っている人(オストメイト)向けの専用洗浄台も設置。袋にたまった汚物を流し、温水で洗うことができます。

 京王百貨店新宿店では昨年から、全館のトイレを順次改装中です。障害者、高齢者から乳幼児連れの親子まで幅広く利用できる「だれでもトイレ」を一般トイレに隣接して各階に設置。入り口には車いすのマークほか、赤ちゃんをデザインしたイラストも表示されています。

 障害者トイレの多機能化・多目的化が進んだのは、障害者や高齢者などが使いやすい建築を促進させる「ハートビル法」や「交通バリアフリー法」などが整備されたことが大きい。各自治体も「福祉のまちづくり条例」を相次いで設け、トイレの設備ガイドラインなども作り始めています。

(5月15日/読売新聞より)



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