駅には上りのエスカレーターはあっても、下りはないところが多い。年をとり、筋力が衰え、関節の痛みなどの症状が出てくると、階段は、上りより下りの方が片足にかかる負担が大きくなります。
「1本しかエスカレーターがない場合、利用客の動きに合わせ各駅で運行方向を決める。上り優先と定めたわけではない」「階段は上りが運動負荷が大きく、上りに運転した方が、多くのお客様に便利」などがその理由といいます。
いま鉄道各社のバリアフリー化は、エレベーター中心に進められています。00年に施行された交通バリアフリー法が、エレベーターとスロープで駅の出入り口からホームまでスムーズに移動できる経路を確保するよう求めているためです。
東京メトロの場合、全体の40%の67駅で達成。地下鉄ではエレベーターとエスカレーター双方を備えたいが、制約は駅構内や地上の出入り口のスペース不足として、付近のビルの改築に合わせて協力要請しているようです。
「らくらくおでかけネット」
http://www.ecomo-rakuraku.jp/rakuraku/index
駅、バスターミナルなどのバリアフリー情報。各駅のエレベーターの設置状況や構内の地図などが分かります。運営する交通エコロジー・モビリティ財団は、市民が地域の駅のバリアフリー度を評価できる簡易評価基準と評価マニュアルも公開しています。(5月12日/朝日新聞より) |