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(自立支援)

廃園舎に心身障害者施設がパン工房開店/群馬

今年春に廃園になった桐生市の旧幼稚園舎に、心身障害者施設「桐生みやま園」(岡園長)が手作りしたパンを売るパン工房「みやま」がオープンした。

川内地区は山里地域にあり、人口減や高齢化も比較的進んでいる。 約1年前、この春退職した元園長で当時市教委部長だった河合正夫さんが、同市川内町にある幼稚園が園児不足で廃園になることを知り、 岡さんらとパン工房設立の実現に向けて奔走した。

5年前、当時園長だった河合さんは、敷地内のリンゴを使ったアップルパイ作りで、園生の自活力を高める試みを始めた。 その後、腕前を上げ、菓子パンの評価が高まり、3年前には市役所や市有施設で販売を始め、園生の自活能力も飛躍的に高まった。

パン製造や販売に携わるみやま園の園生には、必要経費を除いた利益が工賃として支払われる。 開店後の今ではパンの種類も増えた。ショップ内は焼き上がりパンが放つ芳香に満ち、近くの住民らが数多く訪れている。

岡さんは「地域と共生する園でありたい。将来は、野菜などすべてを園内で育てた材料を使う『みやまブランド』を確立できれば」と夢を語る。

(2004年12月 3日 毎日新聞より)


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