腸の難病患者で設立した株式会社「三雲社」(さいたま市、串間努社長)は来年1月、入院患者向けに1カ月のテレビ番組の情報を掲載した月刊のフリーペーパー「TVホスピタル」を関東地区で発刊する。
フリーペーパーはB4判で36ページ、オールカラー。テレビ番組のほか、プレゼント情報やクロスワードパズルなどを掲載する予定。
入院して急性期を過ぎると、患者もテレビを見て過ごす時間が長くなる。テレビガイドなら1カ月は手元に置いておくため広告効果は高く、病院にとってもサー
ビス向上につながると判断した。
日本病院会の協力を得て希望部数の受注を受け、10万部でスタート。関東地区で軌道に乗れば、他地区でも発刊する考えだ。
同社にはさらに次なる目標もある。フリーペーパーの収益で、一般書の少ない難病について分かりやすく解説する「難病文庫」を創刊することだ。串間さんは「何年かかるかわからないが、全特定疾患についての文庫本を出版し、難病患者に安心を与えたい」と話している。
問い合わせは三雲社(電話048・662・7555)。
(2004年12月 5日 毎日新聞より)
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