新潟県中越地震の被災地、長岡市千歳の仮設住宅で、精神障害者が暮らすグループホーム「グループホーム虹」(「NPO法人長野メンタルヘルス協会」が運営)が開設された。震災仮設住宅に精神障害者のグループホームが設けられたのは全国初という。
地震発生前は長岡市内のアパートにまとまって住んでいた。
しかし、地震が続いたため、3日後にコミュニティーセンターの避難所へ移り、約40日間過ごした。
そして12月、仮設への入居がかなった。
40〜70代の男性13人が仮設住宅の8部屋に分かれて暮らし、朝食と夕食の際に集まる。
アパートでは全員単身世帯だったが、仮設では2人で共同生活する障害者もいる。
窮屈な生活に病状の悪化を懸念する声もある。
また、ごみの分別がうまくできない人もいるため、近隣住民の理解など不安もある。
しかし、13人の食事や部屋の清掃、薬の管理などを担当する調理師の小野塚さん(59)は
「地震で大変だったけど、グループホームの認可は念願だった。仮設にはいろんな人が集まっているので、理解が進む面もあると思う」と語っている。
(2005年1月 5日 毎日新聞より)
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