「心が癒され元気になる」と、車いすの青年のエッセー集が、口コミで売れ続けている。
千代泰之さんは栃木県那須塩原市に住む38歳。
19歳の時、オートバイ事故で首の骨を折り、四肢がまひ、車いすでの生活を余儀なくされた。
一度は切望の淵に立ち、生きる意味さえ見つけられない日々を送った著者だったが、
ある日友人に言われた一言から、自分の存在価値を見いだし、
障害に立ち向かう様子を伝えたいと、まひした両手に自助具を着け、肩と腕を動かしてキーボードを叩いた。
友人のホームページに掲載した文章がきっかけで、
2002年に「やさしい風になれたら」
(樹心社・1980円)を出版。
昨夏には第二弾「僕も恋していいの?」も出版、こちらも好評だ。
恋愛へのためらい、街で目を背けられる悲しさ、排せつの苦労などを読みやすい文章で率直につづる。
2001年から、講演活動も行っている。
本は、千代さんにメール(davidson@io.ocn.ne.jp)で直接注文も可能。
サインをして送ってくれる。
ホームページ:やさしい風になれたら
(2005年4月4日 秋田魁新報より)
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