事故に遭う人が少しでも減ってくれればと、義足や義手など補装具を製造する「中村ブレイス」(島根県大田市)が、つえに無償で幅2センチの反射シールを張り付けて販売を始めた。
今年一月、大田市で、夜間につえをついて歩いていたお年寄りが、軽自動車にはねられ死亡した際に、
大田署が「つえに反射材を付けてみたらどうか」と提案したもの。
中村ブレイスは事故防止のためならと、同社が製造・販売する、すべてのつえに無償で張り付けることにした。
大田署の協力のもと、反射シールを張るのに適当な位置を研究し、反射シールを貼る位置をつえの先端から約十センチの高さに設定した。
手荷物に隠れてしまう事もなく、百メートル離れた車のヘッドライトの光にも反射するという。
(2005年5月19 秋田魁新報より)
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