団体の趣旨とNPO法人

 21世紀を迎え、秋田県はかつて経験したことのない超高齢社会になりました。その中で誰もが、自らの能力を十分に活かし、生き生きとした暮らしを楽しめる生活環境を整えることが、これからの私たちに求められています。
 その課題に向けて、行政や企業とともに、私たち自身の問題として、市民の1人1人がまちづくりに参画することが今ほど求められている時代はないでしょう。ここに、志を共にする同士が集い、職業分野の垣根を越え、幅広い連携の中で生活環境を人間の視点から見直し、バリアフリーのまちづくりを進めることを目標に、1996年(平成8年)「秋田バリアフリー研究会」を発足させました。
 私たちは、身近な生活環境の実態を調査し、発見した課題に対する具体的な提案を行います。そしてこの成果を地域のまちづくりに結びつけると同時に、活動の根底にあるノーマライゼーション思想の普及に挑戦し続けていきます。

 私たちの活動が、世の中を変えるバネとなり、持続することを願い、1999年(平成11年)社会的使命の実現に向けて研究会を組織化し、NPO法人として新たなスタートを切りました。

Bバリアフリー

健全な社会生活を阻害する物理的、社会的、文化的な障害の改善をはかること

Eエコロジー

人、生物、自然の間に生存可能な共生関係を維持すること

Aエイジレス

生きとし生けるものすべてに存在価値があるという考え方

Nノーマライゼーション

全ての人間に権利として与えられている尊厳を障害を負った人たちも受けられるような条件をつくりだし、出来るだけ多くの人が社会全体の主流に最大限に参画できるようにすること

活動の位置づけ

 これからの時代は、行政や企業に加え、市民の力が欠くべからざる社会の3つの推進力として必要です。対立ではなく、それぞれの持ち分を活かし、三者が互いに協働することで大きな力となります。そして、その中心軸となるのが「市民意識」です。

 仕事には4つの視点があります。生計を得る、個人の生き甲斐、社会の中で役割をはたす、そして、人々と手を取り合うことです。仕事は、生きることそのものです。そのような意識で生きることのできる人が市民です。

活動の方針

しること 生活環境の実態の把握と課題の発見
すること 解決策の提案と新産業の発掘
しらせること ノーンマライゼーション思想の普及