バックナンバー 2002年5月
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バリアフリーは、日常的に使うモノにおいても同じこと。わたしたちの暮らしのなかにあるバリアフリーを見つめてみましょう。 |
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シャンプーのボトルにギザギザがついているのはなぜですか? |
[アンサー]
シャンプーのボトルについているギザギザは、髪を洗うとき、目をつむっていてもシャンプーとリンスが区別できるようメーカーが考案したものです。使用の順序がはじめにシャンプー、そのあとにリンスのため、シャンプーのボトルのほうに識別マークを入れて手触りでリンスと区別できるよう配慮されています。
ボトル容器の場合は側面に、ポンプタイプの容器の場合はポンプボタンの頭部分に付いていますので自分が使っているシャンプーをよく見てみましょう。また、化粧品の識別ができるよう容器に貼る透明プラスチックの点字シールなども考案されています。
これらは、目をつむっていても分かるモノ、目が不自由でも分かるモノという「バリアフリー」の考え方が生み出した商品のひとつです。 |
ギザギザがあるほうがシャンプー。目をつむっていても分かります。 |
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テレホンカードに入っている切り込みはなんですか? |
[アンサー]
テレホンカードや買い物カード、オレンジカードやメトロカードなどの乗り物カードには、触って分かるように切り込みが入っているのをご存じですか? これらのプリペイドカードは寸法や手触りがほとんど同じであるため、視覚障害者のうち約75%の人がカードの種類や表裏の判別に困っていたことから考案されました。平成8年にはプリペイドカード一般通則として制度化されています。
実際にカードを見てみましょう。テレホンカードには丸、乗り物カードには三角、買い物カードには四角の切り込みが入っています。これが左手前にくるようにカードを持つと挿入口に差し込めるようになっているため、カードを触っただけで識別して利用することが可能です。これは視覚障害者だけでなく、健常者にとっても差し込みの際の識別に役立っているものです。「バリアフリー」の考え方が生み出した商品のひとつです。 |
テレホンカードの場合、1050円分のカードには丸い切り込みが1つ、500円分のカードには丸い切り込みが2つ入っています。 |
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